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大腸内視鏡検査を受ける頻度について解説します

結論:大腸内視鏡検査は1年に1回受けるのがベストです

年齢、個人のポリープの有無、家族歴が重要

大腸内視鏡検査は、食事も制限して洗浄液や下剤を飲まないといけないし、大変だからやりたくないと思われがちです。しかし、大腸内視鏡検査は大腸のポリープやがんなどの病気を発見するために重要な検査です。検査をして何もなければ、安心して日常生活を続けることができますがら、定期的に受けていきたい検査です。

年齢、個人のポリープの有無、家族歴(血縁のある方に大腸がんやポリープがあるかどうか)などで、以下のように期間を提案している場合があります。

  1. 大腸ポリープを切除した、家族歴のある方は、1〜2年に1回
  2. 大腸ポリープがない方は、およそ3〜5年に1回
  3. 初回検査は40代で受け、その後は3〜5年に1回など

 

検査の頻度に関しては、個人差があり、大腸がんやポリープになりやすいかどうかで違ってきます。個々の方でその違いを明らかにして、何年毎に受けましょうと定めるには無理があります。

20歳代の大腸ポリープ、30歳代の大腸がんもあります。また50歳を超えると大腸がんやポリープの発生頻度は高くなります。発がんやポリープ発生に関しては、ポリープ既往や家族歴はある程度参考にはなりますが、確実ではありません。

便潜血検査だけでは見落とされる場合もあります

便潜血検査を毎年行って、便潜血が陽性であれば大腸内視鏡検査を受けるように勧められます。便潜血検査で最も問題なのは、“便潜血陰性で安心していたら、実はがんやポリープはあった”というケース(がんやポリープがあっても出血しないことがあります)です。そのような不幸なケースは少なくなく、発見が遅れてしまいますから便潜血陽性時にはすでに進行がんになっていたということもあります。

海外とは“がん”の概念が違います

海外では大腸内視鏡検査を5年あるいはそれ以上と長めに設定しているケースがあるようです。その国の大腸がん罹患率やあるいは技術的な問題などにもよるかと思います。

今現在、日本では大腸がん罹患率ががんの中でトップとなりました。それに伴い大腸内視鏡検査もかなり普及してきました。日本と諸外国とは、がんの診断も違い(海外では上皮内がんはなく、深部へ浸潤した場合にがんと診断)、がんに対しての考え方に少々差があります。日本では、がんにならないようにという考え方から、がんになる前にポリープを切除するということがベストと考えられています。

大腸ポリープ(adenoma:腺腫)が大腸がん変わることは広く知られている事実です

現在はまだ発がんの原因はわかっていません。同様に大腸ポリープ(adenoma:腺腫)の発生する原因も不明ですが、腺腫が大きくなると大腸がんに変わることは広く知られている事実(10㎜大では約30-40%がん)であり、ポリープ切除ががん予防になります。定期的に大腸内視鏡検査を受け、早期にポリープを発見して治療をすれば大腸がんの予防をすることはできます。ただ、もしがんであっても上皮内がんであれば内視鏡治療で完全に治すことはできますから、早めに治療すれば大丈夫です。 

日本の場合は、一般的に健康診断や人間ドックは毎年行うわけですから、大腸内視鏡検査も原則的に1年に1回は受けていただくことを推奨します。どうしても毎年は難しいということならば、2年とか3年とかご自分で期間を決めて定期的に検査を受けていただければと思います。

定期的に検査をして適切に治療していけば、進行がんとなったり、大腸がんで命を落とすようなことは絶対にありません。

港北肛門クリニックでは、希望があれば、大腸内視鏡検査の必要な時期に案内状をお送りしております。ぜひ、お申し付けください。

少しでも楽に検査を受けていただけるように心がけております。お気軽にご相談ください。

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