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大腸内視鏡検査にかかる時間はどれくらい?下剤や麻酔の時間も解説

「大腸内視鏡検査にかかる時間は実際にどのくらい?」と、疑問に感じる方も多いでしょう。

結論、検査自体は何もなければ10〜15分で完了します。長い時間はかかりません。

とはいえ、検査をするまでの流れも含めると数時間必要になります。では、合計するとどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

この記事では、大腸内視鏡検査でかかる時間ついて詳しく解説していきます。腸管洗浄液の摂取や検査後についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

大腸内視鏡検査当日の時間は合計3〜6時間程度

大腸内視鏡検査当日の所要時間は、合計すると3〜6時間程度です。

検査にかかる所要時間の内訳は、下記の通りです。

  • 腸内が綺麗になるまでの時間:2〜4時間(腸管洗浄液の摂取:約2時間)
  • 大腸内視鏡検査の所要時間:10〜15分程度(病変があった場合はもう少しかかります)
  • 検査後の安静時間(鎮痛鎮静剤の使用時):1〜2時間

では、検査当日の各項目にかかる所要時間について詳しく解説していきます。

腸内が綺麗になるまでの時間:2〜4時間(腸管洗浄液の摂取に約2時間:ただし前日の下剤や腸管洗浄液の種類によっても異なります)

大腸内視鏡検査を行うにあたって、まず腸内をきれいにする必要があります。腸内がきれいでないと、正確な検査ができません。

港北肛門クリニックでは、当日にご自宅で※1腸管洗浄液を飲んでいただいています。

検査当日は、朝食を摂らずに腸管洗浄液を2時間ほどかけて2リットル摂取します(前日の下剤や腸管洗浄液の種類によっても異なります)。

腸管洗浄液を飲むと、目安として5回以上の排便があり、早ければ内服してから2〜3時間ほどで腸内がきれいになります。通常の下剤とは違い、下痢をするときのような強い腹痛が起きることはありません。多くの場合は、お腹が渋って排便が続くことはなく、しっかりでたら便意は止まります。

ただし、「便秘がひどい」「洗浄液の効きが悪い」方は、腸管洗浄液を追加で摂取する必要がありますので、時間には余裕を持っておきましょう。

なお、便秘が続いているなら、検査の前夜に下剤を服用したほうがいい場合があります。前もって対応しておくことで、当日の検査をスムーズに開始できるでしょう。

※1ご自宅からクリニックまでご心配な方はクリニックで腸管洗浄液を飲んでいただくこともできますので、その旨を予約時に伝えてください。

大腸内視鏡検査の所要時間は10〜15分程度

大腸内視鏡検査自体は、何もなければ10〜15分で終了します。

検査は、ベッドに横向きになり、リラックスした状態で開始します。10〜15分程度で終わるため、すぐに完了できるでしょう※2。

なお、検査台の上で左下横向きになり、膝を軽く曲げた姿勢で横になります。鎮静鎮痛剤を用いる時は、腕に点滴をして、検査直前に薬を投与します。

※2ポリープや炎症など病変があった場合は、観察や組織検査、切除も同時に行うことがあるため、長い場合は30分ほど余分に時間がかかることがあります。ポリープが10㎜を超えている場合や数が多い場合などは切除後に1-2泊入院していただくこともあります。

鎮静剤鎮痛剤の使用時は検査後の安静時間が1〜2時間

検査前に鎮静鎮痛剤を使用した場合、効果が切れるまで1〜2時間程度は安静にする必要があります。

1〜2時間経過した後に鎮静剤鎮痛剤の効果が切れ、意識がはっきりとしてから医師の説明を聞いて帰宅します。

なお、鎮静剤鎮痛剤の効果が切れるまでの時間には、個人差があります。検査当日は時間に余裕を持っておくと安心です。

大腸内視鏡検査前日〜当日の流れ

ここでは、大腸内視鏡検査を受ける場合の、前日と当日の流れについて、それぞれ解説していきます。

特に検査当日は、所要時間が多くかかることが見込まれますので、前もって仕事のスケジュールなどを調整しておくようにしましょう。

大腸内視鏡検査前日の流れ

大腸内視鏡検査の前日は、以下の流れを意識して生活しましょう。

  1. 軽めの食事で消化に良いものを食べる(食物繊維を多く含むものは食べない)※便秘の方は3食とも検査食にすることもある
  2. 夕食は午後5〜6時頃までに済ませる
  3. 便秘がひどいなら、夕食後に下剤を服用する
  4. 前日は早めに就寝する

検査前日で特に重要なのは、食事内容です。

軽めの食事で済ませるのはもちろんですが、食物繊維を多く含む食べ物はあまり摂取してはいけません。というのも、食物繊維を多く含む食べ物は、消化されづらく、翌日にも残りやすいからです。

<食物繊維を多く含む食べ物>

  • 青野菜や根菜類、豆類などの野菜全般
  • 雑穀
  • 海藻
  • きのこ
  • こんにゃく
  • 果物など

なお、日常的に便秘がひどいなら、事前にクリニックへ相談しましょう。

大腸内視鏡検査当日の流れ

大腸内視鏡検査当日の一般的な流れを、以下にまとめました。

  1. 朝食は摂らずに腸管洗浄液を2時間ほどかけて飲む
  2. 5回以上の排便があって排泄物がきれい(透明な液体)になったら来院する
  3. 検査に関する同意書に署名する
  4. 検査台に横になって鎮痛剤鎮静剤の点滴を行う
  5. 検査開始
  6. 検査終了
  7. 鎮痛剤鎮静剤を使用した場合は1〜2時間安静にする
  8. 十分に目が覚めたら医師より検査結果の説明を受ける
  9. 帰宅する

当日の検査開始前から終了後までにかかる時間は、患者一人ひとり異なります。特に便秘気味の方や鎮痛剤鎮静剤を使用される場合は、スケジュールに余裕を持っておいてください。

大腸内視鏡検査の所要時間に関する注意点

では、大腸内視鏡検査の所要時間に関して知っておきたい注意点を2つ紹介します。

  1. 腸管洗浄液・下剤の服用場所でクリニックの滞在時間は異なる
  2. 腸管洗浄液・下剤の効果で検査開始までの時間は前後する場合がある

腸管洗浄液・下剤の服用場所でクリニックの滞在時間は異なる

大腸内視鏡検査でのクリニック滞在時間は、下剤を自宅で服用するか来院後に服用するかによって大きく異なります。

下剤を自宅で摂取してから来院する場合は、下剤服用後、自宅で排便を済ませ、腸内が綺麗になった状態で来院します。その場合は、クリニック到着後すぐ検査を開始する流れになりますので、何もなければ院内の滞在時間は2〜3時間程度で済むでしょう。

一方、下剤をクリニックで服用する場合、その分滞在時間は長くなります。

なお、​腸管洗浄液を飲むのは、自宅や院内どちらでも構いません。リラックスして待機しやすい場所で腸管洗浄液を摂取しましょう。

腸管洗浄液・下剤の効果で検査開始までの時間は前後する場合がある

下剤の効果によって、検査開始までの時間は前後します。

一般的には、普段から便通が良い方であれば、下剤服用後、5回以上の排便があり2〜3時間で腸内がきれいになります。

下剤の効き方は、体質などによる個人差が大きいため、なかなか腸内がきれいにならない場合、追加で下剤を服用することもあります。その場合は、検査開始までに5〜6時間ほど時間がかかってしまうこともあります。

前日の食事の量や内容に気を配り、検査当日はできるだけスムーズに検査ができるように心掛けましょう。

大腸内視鏡検査の結果は検査後すぐにわかる

大腸内視鏡検査の結果は、検査後すぐにわかります。

鎮静剤鎮痛剤を使用していないなら、検査中にモニターを確認できますので、医師が状態を説明しながら状態を知ることができます。

鎮静剤鎮痛剤の使用時は、検査後に1〜2時間ほど休んだ後に結果を踏まえて説明があります。

検査当日にすぐ結果がわかるので、不安に感じて過ごす心配やストレスはかかりません。

大腸内視鏡検査をスムーズに終えるなら港北肛門クリニック

港北肛門クリニックは、横浜の大腸肛門専門クリニックです。

院⻑をはじめ検査を担当する医師は、⼤腸肛⾨の専⾨医です。外科学会や消化器外科学会、⼤腸肛⾨病学会、消化器内視鏡学会など数多くの専⾨医 資格を有しています。

港北肛門クリニックの大腸内視鏡検査は、年間2,500件、その他の手術件数は800件と年間実績が豊富なのも特徴です。患者一人ひとりに寄り添った対応をしますので、不安や心配に感じる必要はありません。

港北肛門クリニックの大腸内視鏡検査では、必要に応じて鎮静剤鎮痛剤も使用しています。また、便通のいい方と便秘がちの方など、その方に応じて種類や量を判断して処方したり、腸管洗浄液の摂取がどうしても難しい方には、別の対応方法についても相談に乗ってもらえるなど、患者さんに寄り添いケアしている点もポイントです。

お腹周りの気になる違和感や痛みなどの症状があるなら、ぜひ一度港北肛門クリニックへご相談ください。

まとめ:大腸内視鏡検査は時間に余裕を持って受けよう

大腸内視鏡検査は、検査前の腸管洗浄液摂取を含めると、早い方だと3時間程度、遅い方だと5〜6時間を要する検査です。検査自体は10〜15分程度しかかかりません。

しかし、普段から便秘がひどい方などは、洗浄液の追加摂取が必要になることもあるため、所要時間が長くかかることもあります。

大腸内視鏡検査を受ける日は、スケジュールを調整し、時間に余裕をもって受けるようにしましょう。