直腸脱とは?症状の特徴・治療方法について解説|港北肛門クリニック
直腸脱
直腸が粘膜から筋層まで全層で垂れ下がって肛門より脱出します。
直腸を支持する組織の緩みにより発生しますが、肛門括約筋の緩みも認めます。
治療について
脱出した部分を中に戻すためには手術が必要です。
最も簡単で、普及している方法はGant-三輪法+Thiersch法で、粘膜を小指の先くらいにつまみ、糸で縛ります。
それを数十箇所行うと直腸は縫縮され中に戻ります。
しかし、肛門の括約筋が弛緩していますので、それをナイロン糸などで、適当な大きさに絞めます(示指が入るくらい)。
その他、開腹して、直腸を吊り上げて腹壁に縫い付ける方法や出ている部分の粘膜を剥がし取り縫合する方法、脱出している腸を切除する方法などがあります。