便秘・下痢には一過性のもの、慢性的なもの、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」などがあります。
便秘と下痢とは?
便通の異常には便秘と下痢があり、日常的によく見られます。便秘・下痢ばかり、あるいは便秘と下痢が繰り返す、腹痛を伴うなど様々な症状があります。
一時的な場合は放置しても構いませんが、続いたり繰り返したりする場合は注意が必要です。つまり大腸の病気が潜んでいるかもしれないからです。
便通異常は、大腸に異常があるかないかで、器質性と機能性の2つに分けられます。
器質性とは、大腸炎や大腸がんなど大腸に明らかな異常がある場合で、機能性とは大腸には何も変化がなく、大腸の動きや食生活・排便習慣に問題があり便通に異常をきたす場合です。
器質的疾患は、病状の重いケースがあるため、できるだけ早い時期に治療を始めなければなりません。
いつも下痢なのにいきなり便秘になったとか、逆にいつも便秘なのに下痢が続くとか、便通がいつもと違って変という時は、なるべく早く受診していただくことをお勧めします。逆に、若いころからずっと下痢あるいはいつも便秘という方でも、大腸がんを発症していたということもありますので、いつものことと放置せずに、是非専門医に相談いただければと思います。
便秘について
排便が3日以上に渡ってないことを便秘ということもありますが、明らかな定義はありません。排便については、個人差が大きく、たとえ排便が週に1回であったとしても何の問題もなく生活できていることもあるし、逆に毎日排便があっても便が硬く出しにくい、あるいは残った感じがして気になるということもあります。
大切なことは、正常の範囲のものか、病気なのかということです。旅行などで、便意を我慢してしまい、たまたま便秘になったり、風邪薬・咳止めなどで便が出づらくなったなど、一過性の便秘はよくあります。これはたまたま便秘になっただけで、気にすることはありません。
毎日排便がなければ気がすまないとか、排便があってもすっきりしないという理由で、必要以上に下剤を使い、下剤を使わないと出せない腸、つまり便秘ではないのに便秘の腸にしてしまうこともあります。
自分の腸の性質、つまり便の出が悪いほうか、よく出る(ですぎる)ほうか、快調に出るのかなどをよく知ることが重要です。
症状の程度や年齢など必要に応じて検査を行い、治療が必要なのか、あるいは大らかな気分で付き合っていくものなのかを判断しなければなりません。
今までと違う排便状態になったという場合、たとえば昔は快便であったのに最近でにくくなってきたというような場合などは、特に注意が必要です。
大きくは器質性便秘と機能性便秘とに分けられ、その他、他の疾患による症候性便秘、薬剤による薬剤性便秘があります。
器質性便秘は、手術や薬剤治療など、速やかに積極的に治療を行う必要があります。その他の便秘に対しては、食事指導、運動指導、薬物治療が中心となり、他に疾患がある場合は、その疾患の治療と合わせて見ていかなくてはなりません。
便秘
下痢について
消化器症状の中で、最も多い症状の一つで、水分を多い形のない便が出ることを言い、排便回数の増加する事が多く、また腹痛を伴うこともあります。体質的に下痢をしやすい、子供の頃からずっと下痢であるなど、健康状態に全く問題ない場合も非常に多くみられます。
食べ過ぎた、飲酒量が多かった、風邪を引いた、抗生物質を飲んだ、テストなどで緊張したなど、一過性の下痢はよくあります。ワーッと下痢して、それで治まってしまうものであれば、そのときをやり過ごしてしまえば終わります。
体質とか食べすぎとかで片付けていいわけです。
しかし中には、すぐに治療しなければならない重篤なものもあります。下痢の頻度は?軟便・泥状・水様か?出血はあるか?腹痛を伴うか?嘔吐など他の症状はあるか?食べられるか?など、下痢がどの程度かを判断し、診療しなければなりません。
病的な下痢は、大きく急性と慢性に分けられます。
急性下痢は細菌やウイルスなどの感染によるものがほとんどです。特に生肉やレバ刺しなどで問題になった病原性大腸菌に代表される強毒性の細菌感染(食中毒)は、生命にかかわることもあるため、十分な注意が必要で、時期を逸することなく速やかに治療を始める必要があります。ただ、急性期を過ぎ回復すれば治癒し、その後の治療は必要ありません。
慢性下痢は、3週間以上にわたって続く下痢で、ほとんどは非感染性です。
頻度の高いものは、過敏性腸症候群下痢型、炎症性腸疾患、大腸がん、アメーバ赤痢で、その他、特定のホルモンなど産生腫瘍、蛋白漏出性胃腸症や吸収不良症候群、膵外分泌機能低下などがあります。
急性下痢
感染性
(1) 細菌性:赤痢、コレラ、病原性大腸菌、サルモネラ、パラチフス、腸チフス、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなど(2)ウイルス性:ノロウイルス、ロタウイルスなど
(3)真菌性:カンジダなど
(4)原虫:アメーバ赤痢、クリプトスポリジウムなど
(5)寄生虫:回虫、条虫など
(6)その他
非感染性
(1) 虚血性大腸炎(2)薬剤性:出血性大腸炎、偽膜性大腸炎
(3)アレルギー性:好酸球性腸炎、アレルギー性紫斑病など
(4)食事性:暴飲暴食、飲酒など
(5)中毒性:薬剤(抗がん剤など)
(6)その他:神経性、寒冷、放射線障害など
慢性下痢
(1) 過敏性腸症候群(2)炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎、クローン病
(3)腫瘍:大腸がん、悪性リンパ腫
(4)腸管ベーチェット病
(5)感染症:アメーバ赤痢、腸結核
(6)その他:ホルモン産生腫瘍、蛋白漏出性胃腸症、吸収不良症候群、膵外分泌機能低下、腸手術後(バイパス術、短腸症候群)など
頻度の高い器質性疾患
大腸炎
潰瘍性大腸炎、クローン病、細菌性大腸炎、虚血性大腸炎、アメーバ赤痢、薬剤性大腸炎、出血性大腸炎、好酸球性腸炎、腸管ベーチェット病
機能性疾患
便通が変だと思ったら横浜の港北肛門クリニックへご相談ください。
よく出たのに出ない・下痢ばかりするなど、変化が見られたら注意が必要です。
放っておかず、まずご相談ください。命に関わる病気が潜んでいる可能性があります。
便秘・下痢には一過性のもの、慢性的なもの、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」などがあります。
いつも便秘または下痢で悩んでいませんか?
便秘と下痢とは?
便通の異常には便秘と下痢があり、日常的によく見られます。
便秘・下痢ばかり、あるいは便秘と下痢が繰り返す、腹痛を伴うなど様々な症状があります。
一時的な場合は放置しても構いませんが、続いたり繰り返したりする場合は注意が必要です。
つまり大腸の病気が潜んでいるかもしれないからです。
便通異常は、大腸に異常があるかないかで、器質性と機能性の2つに分けられます。
器質性とは、大腸炎や大腸がんなど大腸に明らかな異常がある場合で、機能性とは大腸には何も変化がなく、大腸の動きや食生活・排便習慣に問題があり便通に異常をきたす場合です。
器質的疾患は、病状の重いケースがあるため、できるだけ早い時期に治療を始めなければなりません。
いつも下痢なのにいきなり便秘になったとか、逆にいつも便秘なのに下痢が続くとか、便通がいつもと違って変という時は、なるべく早く受診していただくことをお勧めします。
逆に、若いころからずっと下痢あるいはいつも便秘という方でも、大腸がんを発症していたということもありますので、いつものことと放置せずに、是非専門医に相談いただければと思います。
便秘について
排便が3日以上に渡ってないことを便秘ということもありますが、明らかな定義はありません。
排便については、個人差が大きく、たとえ排便が週に1回であったとしても何の問題もなく生活できていることもあるし、逆に毎日排便があっても便が硬く出しにくい、あるいは残った感じがして気になるということもあります。
大切なことは、正常の範囲のものか、病気なのかということです。
旅行などで、便意を我慢してしまい、たまたま便秘になったり、風邪薬・咳止めなどで便が出づらくなったなど、一過性の便秘はよくあります。
これはたまたま便秘になっただけで、気にすることはありません。
毎日排便がなければ気がすまないとか、排便があってもすっきりしないという理由で、必要以上に下剤を使い、下剤を使わないと出せない腸、つまり便秘ではないのに便秘の腸にしてしまうこともあります。
自分の腸の性質、つまり便の出が悪いほうか、よく出る(ですぎる)ほうか、快調に出るのかなどをよく知ることが重要です。
症状の程度や年齢など必要に応じて検査を行い、治療が必要なのか、あるいは大らかな気分で付き合っていくものなのかを判断しなければなりません。
今までと違う排便状態になったという場合、たとえば昔は快便であったのに最近でにくくなってきたというような場合などは、特に注意が必要です。
大きくは器質性便秘と機能性便秘とに分けられ、その他、他の疾患による症候性便秘、薬剤による薬剤性便秘があります。
器質性便秘は、手術や薬剤治療など、速やかに積極的に治療を行う必要があります。
その他の便秘に対しては、食事指導、運動指導、薬物治療が中心となり、他に疾患がある場合は、その疾患の治療と合わせて見ていかなくてはなりません。
便秘
下痢について
消化器症状の中で、最も多い症状の一つで、水分を多い形のない便が出ることを言い、排便回数の増加する事が多く、また腹痛を伴うこともあります。
体質的に下痢をしやすい、子供の頃からずっと下痢であるなど、健康状態に全く問題ない場合も非常に多くみられます。
食べ過ぎた、飲酒量が多かった、風邪を引いた、抗生物質を飲んだ、テストなどで緊張したなど、一過性の下痢はよくあります。
ワーッと下痢して、それで治まってしまうものであれば、そのときをやり過ごしてしまえば終わります。
体質とか食べすぎとかで片付けていいわけです。
しかし中には、すぐに治療しなければならない重篤なものもあります。
下痢の頻度は?軟便・泥状・水様か?出血はあるか?腹痛を伴うか?嘔吐など他の症状はあるか?食べられるか?など、下痢がどの程度かを判断し、診療しなければなりません。
病的な下痢は、大きく急性と慢性に分けられます。
急性下痢は細菌やウイルスなどの感染によるものがほとんどです。
特に生肉やレバ刺しなどで問題になった病原性大腸菌に代表される強毒性の細菌感染(食中毒)は、生命にかかわることもあるため、十分な注意が必要で、時期を逸することなく速やかに治療を始める必要があります。
ただ、急性期を過ぎ回復すれば治癒し、その後の治療は必要ありません。
慢性下痢は、3週間以上にわたって続く下痢で、ほとんどは非感染性です。
頻度の高いものは、過敏性腸症候群下痢型、炎症性腸疾患、大腸がん、アメーバ赤痢で、その他、特定のホルモンなど産生腫瘍、蛋白漏出性胃腸症や吸収不良症候群、膵外分泌機能低下などがあります。
急性下痢
感染性
- (1)細菌性:赤痢、コレラ、病原性大腸菌、サルモネラ、パラチフス、腸チフス、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなど
- (2)ウイルス性:ノロウイルス、ロタウイルスなど
- (3)真菌性:カンジダなど
- (4)原虫:アメーバ赤痢、クリプトスポリジウムなど
- (5)寄生虫:回虫、条虫など
- (6)その他
非感染性
- (1)虚血性大腸炎
- (2)薬剤性:出血性大腸炎、偽膜性大腸炎
- (3)アレルギー性:好酸球性腸炎、アレルギー性紫斑病など
- (4)食事性:暴飲暴食、飲酒など
- (5)中毒性:薬剤(抗がん剤など)
- (6)その他:神経性、寒冷、放射線障害など
慢性下痢
- (1)過敏性腸症候群
- (2)炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎、クローン病
- (3)腫瘍:大腸がん、悪性リンパ腫
- (4)腸管ベーチェット病
- (5)感染症:アメーバ赤痢、腸結核
- (6)その他:ホルモン産生腫瘍、蛋白漏出性胃腸症、吸収不良症候群、膵外分泌機能低下、腸手術後(バイパス術、短腸症候群)など
頻度の高い器質性疾患
大腸炎
潰瘍性大腸炎、クローン病、細菌性大腸炎、虚血性大腸炎、アメーバ赤痢、薬剤性大腸炎、出血性大腸炎、好酸球性腸炎、腸管ベーチェット病
機能性疾患
便通が変と思ったら、まずご相談ください。
よく出たのに出ない・下痢ばかりするなど、変化が見られたら注意が必要です。
放っておかず、まずご相談ください。命に関わる病気が潜んでいる可能性があります。
治療の流れ
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初診の予約は不要です。直接ご来院ください。駐車場も完備しています。
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保険証を忘れずに。問診表には症状を詳しくご記入ください。
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問診を基に肛門から診察をさせてもらいます。
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必要に応じて行います。
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結果と治療方針についてお話しします。
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投薬、食事、生活指導を行います。大腸癌が発見された場合はご紹介いたします。
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必要な場合は再度ご来院の上、経過を見ていきます。