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Fournier's gangrene(フルニエ壊死)とは?症状の特徴・治療方法について解説|港北肛門クリニック

Fournier's gangrene(フルニエ壊死)

壊疽性筋膜炎ともいう稀な疾患で、直腸肛門周囲膿瘍の非常に重い状態です。
嫌気性 菌の混合感染あり、 通常の肛門周囲膿瘍を長く放置したり糖尿病などの基礎疾患がある場合におきることがあります。肛門会陰部、鼠径部まで広く、深く広がり、併発する非常に重篤な疾患です。
その範囲は、肛門周囲から、睾丸、陰茎、下腹 部、大腿部、さらには直腸に沿って後腹膜にも及ぶことがあります。
糖尿病などの基礎疾患のある方にみられる傾向があります。

治療について

発症してから一週間以上していることが多く、来院すぐにできるだけ、広範囲にそして深く、切開・排膿し、壊死に陥った組織を除去します。壊死が広がることを予想して、先回りし可能な限り、広範囲に行うことが重要です。
重症感染症としての全身管理も必要です。